代表講師メッセージ

作曲教室を始めたきっかけ

2014年に全音楽譜出版社様より、クラシック系の音楽理論=エクリチュールのひとつである「和声」についての書籍を出版させて頂きました。その名も キャラ和声 という、音度を擬人化した漫画テイストのポップな本です。リリースからの数年間に、キャラクターのアイデアがわかりやすかったとか、やはり難しくて好きになれなかったとか、さまざまなご評価を頂きました。”和声の先生”である私としては、まだまだたくさんの方に和声の魅力を知って頂きたいという気持ちがあります。ところが、この「和声」という言葉が既にイメージしづらいもので、初めて触れる方はもちろん、一度は勉強したことがあるという方からも、苦手だな〜という声を聞きます。和声だけでなく、そこで、まず和声ってなんなのか、そしてどんな風に役立つのかをまとめてみました。
アンサンブルのアレンジを自分で作れたらいいなと思っている吹奏楽ファンのみなさん、そしてかっこいいストリングスやホーンのアレンジをできるようになりたいなDTMerのみなさん、あるいはそんな方も、是非この動画をご覧になって、もしかして、和声ってめちゃめちゃ面白いかも!と気づいて頂けたら嬉しいです。

当作曲教室ならではのエクリチュール

音楽を楽しむ場といえばコンサートしかなかったバロック時代から、蓄音機が発明され、レコードが登場し、CDやMDに形を変え、今ではその形すら無くなってしまいました。他の多くの分野と同様に、音楽はこの20年間で技術面でも産業面でも大きな変遷を遂げ、消費のされ方もサブスクリプションサービスによる定額やYouTubeのような無料コンテンツへと姿を変えています。素人でも自宅で気軽に音楽作品を制作・公開できるようになり、プロとアマチュアの境目は一層曖昧になってきました。そしてバッハの時代から300年もの間、聖域のように扱われてきたクラシック音楽さえも、今や録音や配信の技術とは切り離せません。生演奏の機会が制限されたCovid-19のパンデミックによって、その流れは更に加速したと感じます。

私は2004年に国立音楽大学を卒業してから、教育・商業音楽問わずテレビやゲーム業界などで様々なジャンルの作編曲に携わってきました。その現場で常に感じることは、伝統的な音楽理論や作曲法を学んだだけでは、現在の音楽制作にはまったく対応できないということです。これは職業作曲家に限ったことではなく、数年前に教員となったばかりの卒業生や現役の音大生からも、学んだ知識を活かせていないという声を聞きます。もちろん大学や学部によってもカリキュラムに差はあるかと思いますが、変化のスピートが早すぎてニーズをカバーしきれないというのが実情のようです。一方で、令和は音楽を専門的に学ぶ道を選ばずとも、情報収集や音楽表現の手段に溢れており、その中から有益なもや適切なものを選ぶことの方が難しい時代だと言えます。

そんな折、吹奏楽指導を生業としている作曲科時代の後輩が、私の元を訪ねてきました。彼の生徒の一人が、仲間とアンサンブルした録音に自分のソロをのせてオンライン配信したいとのこと。生徒たちのアンサンブルアレンジは彼が作ったものの、コンピュータには疎かったため、ネットで調べてもどうしたらいいかよくわからず私を頼ったと言います。実際には簡単に解決できることだったのですが、彼のようなクラシック出身者は決して珍しくはなく、逆に音楽制作畑に身を置きながらまったく楽譜が読めないという方も多くいらっしゃいます。ジャンルや専門領域が違えば、これまでは問題にならなかったかもしれません。しかし、今後は(特に音楽を作る立場では)網羅的に把握していなければ、目指すものを作れないだろうと私は考えています。

これを読んで下さっている皆様は、なんらかの形で作編曲や音楽制作をされている、あるいは興味を持っている方かと思います。どのような関わり方であれ間違いなく言えるのは、これからは「伝統的な作曲技法」と「現代の制作技術」のどちらが欠けても、いずれ壁にぶつかることになるだろう、ということです。

作曲教室が目指していること

次の3本柱を軸として、どんなことでもお手伝いしています。

作曲教室として

その名の通り、作曲・編曲・DTM(コンピュータを使った音楽制作)のレッスンを行います。初心者から経験者まで、それぞれのレベルや希望に応じたレッスンをマンツーマンで行っています。どういった曲を作りたいかによって必要な知識は異なりますが、ゴールに合わせてエクリチュールのレッスンも取り入れていきます。

エクリチュール教室として

国内では音大以外でエクリチュールの指導を行っているスクールは限られるため、作曲とは関係なく、特定のエクリチュールを学ぶ事自体を目的としている生徒さんもいらっしゃいます。特に多いのは和声法の生徒さんですが、当教室ではソルフェージュと組み合わせての指導を重視しています。その理由はこちら

コンサルタントとして

上のきっかけで触れたような、。講師は「作曲・エクリチュールの先生」であると同時に、レコーディングのディレクションや、経験が豊富にありますので、なんでも